牙を愛でるきばをめでる

身勝手なこと。

本来は、「ボフリ嫌いが牙を愛でる」だったが、省略されて、今のようになった。

ボフリは獰猛なので嫌われているが、人類はボフリを嫌いながらも、その立派な牙や毛皮を獲り、工芸品、装飾品などにして高額で取引をして喜んでいた。そのことを批判した言葉が語源。

「牙嫌いの牙愛で」ともいう。


訳注

ボフリ:大型の水棲生物。肉食性で、ソウコウリディンなどを捕食する。巨大な牙が特徴的。非常に気性が荒く、古から漁師やダイバーに恐れられており、「気性が激しい」「凶暴」「乱暴」の代名詞的存在となっている。良くも悪くも「(性格や信念などが)変わらない」ということのたとえとして用いられることが多い。


参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「ボフリ」』(ディレル・アーティ)

『諺からたどる人禍』(人禍記念博物館)


類義・対義

類義:「牙嫌いの牙愛で」


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