毛皮捨て身軽になるを喜ぶけがわすてみがるになるをよろこぶ

小さな目的の為に大事なものを失うこと、先を見通せないがための愚かな行為のたとえ。

分厚いモコモコな毛皮があってこそ、冬の厳しさにも耐え、また、捕食者からも身を守れるのに、その毛皮を邪魔だと捨ててしまった愚かなムーフィの民話が由来。


訳注

ムーフィ:小型の草食動物。全身がフカフカの毛に覆われていることから、ケダマとも呼ばれる。攻撃性皆無と言っていいほどに、大人しい性質。捕食動物に捕まって飲み込まれそうになると、尾を瞬時に数倍の大きさに膨らませ、喉に詰まらせてたまらず吐き出させる、というユニーク且つ平和的な防御手段を持っていることから、この生態に関連した諺や格言が多い。毛の有用性などについて称えられる一方、(飼育下では特に)ほとんど何も気にしないような振る舞いに見えるため、良くも悪くも物事に無頓着であることの表現としてよくことわざや民話などで登場する。


参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「ムーフィ」』(ディレル・アーティ)

『ラディール俚諺集』(シゼ・カイザリー)


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