大事な人との「明日」はもう無いかもしれないのだから、一瞬一瞬を大事に過ごせ、という教え。
いつも歩いている道に、今夜は「野獣の王」と呼ばれる最強の肉食獣であるレムールが現れるかも知れない、の意から。
ザヴァール族、ニール族でよく使われる。どちらが発祥かは不明。
訳注
レムール:「野獣の王」と呼ばれる最大最強の捕食者で、古代より多くの神話や伝説、民話などでその強さを称えられてきた。個体数は非常に少ないが、遭遇すれば死は確実と言われ、「絶対の死」の象徴にもなっている。実際、レムールに滅ぼされた民族や村なども実在する。レムールには気品や気高さといったイメージもあり、王族や貴族の紋章などにもよく使われていた。
参考文献
『生物種類別ことわざ辞典「レムール」』(ディレル・アーティ)
『ニール族の言葉』(エアル・メレディー)
類義・対義
類義:「野獣の王に会う日は選べない」(ラーグ族)
類義:「明日は落石で死ぬ日」(テルン)
類義:「流砂は時を選ばず」(マイカ・メナナ)