大事な子にはグムーヴを触らせよだいじなこにはぐむーう゛をさわらせよ

幼いうちに手痛い失敗をさせておくことで、致命的な失敗を避ける知恵が身に付く、甘やかし保護し過ぎると、結局、その子の為にならないの意。

グムーヴは、全身まばらに生えている細かいトゲに毒があり、触れると強烈な痒みを引き起こし、また、尾の先から粘液を出しながら進むのだが、この粘液のついた野菜や果物などを間違えて食べようものなら、何とも形容し難い不愉快な渋み(うがいをいくらしようが、数日はとれない)と、嘔吐に苦しむことになる、という厄介な生物。ただし、厄介過ぎる毒虫のイメージに反し、刺されたからといって死ぬこともまず無く、後遺症が残ることもないので、このような教訓が生まれたのかもしれない。

なお、「触らせる」といっても、無理矢理、手を掴み、押し付ける、という意味ではないので注意。子供自身が好奇心で触ろうとしているのを見て、止めたい気持ちをぐっと抑えてあえて触らせる、ということ。


参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「グムーヴ」』(ディレル・アーティ)


類義・対義

類義:「ボフリに遭遇する前にリディンに噛まれよ」(レクール族)

類義:「子供のうちにモリウチムシに刺されれば、大人になってから猛獣に殺されずにすむ」(ザヴァール族)


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