レンディス奪われてレンディール仕留めるれんでぃすうばわれてれんでぃーるしとめる

手柄を奪われたり邪魔をされたりしても、それを上回る成功をして見返すこと。

捨て子という境遇から、ラディールの初代海軍大将という地位にまで上り詰め、ラディール建国、そしてセレンディール文明誕生にまで深く関わった偉人として知られるルーゼの少年時代の逸話が由来。

貧しい孤児だったルーゼが、自力で小舟と銛を作り、見事レンディスを仕留めたが、卑劣な漁師達に奪われた。落ち込んだ彼を、恩人となった男が励まし、この後ルーゼは見事に、伝説の生物、レンディールを仕留めた。なお、この時のレンディールの骨格標本が、現在でも彼が住んでいた港町の博物館に展示されている。


訳注

レンディール:世界最大の生物。最大種であるラヴェニールムラサキレンディールは、全長70m前後もの巨体を誇り、骨格だけだが100m以上という巨大な個体も発見されている。その巨体だけでも海の王者と呼ぶにふさわしい生物だが、なんと発電の能力まで有する為、あの恐るべき「完全捕食生物」ミーリィの群れなどもレンディールを襲おうものなら、一瞬で群れ丸ごと全滅させられる。その力といい美しさといいい、大きさといい、もはや生物の域を超えて神懸かり的なものすら感じさせる存在であることから、世界中の神話や伝説で、「神の化身」「神の使い」「竜に力を与えられた生物」などとされている。


参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「レンディス」』(ディレル・アーティ)

『生物種類別ことわざ辞典「レンディール」』(ディレル・アーティ)

『海の王 』(ジェルード・レルク)

『ルーゼ』(ラーディ・イゼラール)


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