他者のために怒ること。
この「他者」は身内ではなく、それなりの「距離」があるというニュアンスがあり、「家族」や「親戚」の場合には用いない。
レルンは、普段は穏やかで人間にもよくなつき、粗暴な人間が蹴飛ばしたりしてもほとんど反応しないくらいだが、共生関係にある生物であるレムンが襲われると凶暴化することから。
レルンが生息する場所ではどこでも、概ね同じ意味の言葉が使われている。
訳注
レルン:陸上最大級の草食性動物。良質の毛が採れるため、古代から飼育されてきた。レルンとレムンは、極めて緊密な共生関係にあることでよく知られている。レムンがレルンの幼獣の世話をしてやったりする代わりに、レムンがヴァルードなどの天敵に襲われると徹底的に戦うため、この関係に関連した神話や民話、ことわざなどが多い。
レムン:地球で言えば、犬、猫に相当するポジションの動物。非常に友好的で賢いため、家族として共に暮らす人が多い。レルンという陸上最大級の草食動物と極めて緊密な共生関係にあることでよく知られている。レムンがレルンの幼獣の世話をしてやったりする代わりに、レルンはレムンが捕食生物などに襲われると凶暴化して、徹底的に戦う。
参考文献
『生物種類別ことわざ辞典「レルン」』(ディレル・アーティ)