恐怖が、想像を実在するかのように、人心を惑わせてしまうことをたとえた言葉。
レムールを恐れるがあまり、いもしないレムールの足音を聞いてしまう、の意から。
なお、レムールは巨体でありながら足音を立てないという伝説もあり、そのことも踏まえた言葉であるとされている。
訳注
レムール:「野獣の王」と呼ばれる最大最強の捕食者で、古代より多くの神話や伝説、民話などでその強さを称えられてきた。個体数は非常に少ないが、遭遇すれば死は確実と言われ、「絶対の死」の象徴にもなっている。実際、レムールに滅ぼされた民族や村なども実在する。レムールには気品や気高さといったイメージもあり、王族や貴族の紋章などにもよく用いられていた。
参考文献
『生物種類別ことわざ辞典「レムール」』(ディレル・アーティ)
類義・対義
類義:「闇夜にレムールを見る」
類義:「嵐の中でミーリィの跳ねる音を聞く」(ラディール)
類義:「臆病者は山向こうの森の音も聞く」(ザヴァール族)