リーンを狩りに行くりーんをかりにいく

成功の為に、危険をおかすこと。

セレンディール文明以前のレゴール圏の国々では、リーンは権力・富の象徴として、非常に高額で取引されていた。一匹が都心部に豪邸を建てられるほどの価格であったという。そのため、野心家や、借金や貧困などに追い詰められた者たちが、人生の逆転を求めてリーンハンターとなり、ルグディール大陸に渡った。そして、その多くが、過酷な自然環境、アルナディールやその他の猛獣などにより、帰国する前に命を落とした。


訳注

リーン:シルエットがリズディール類(竜鳥)に酷似している為、「小さなリズディール」とも呼ばれる虫。セレンディール文明以前のレゴールなどでは、ステータスシンボルとして貴族や富裕層に絶大な人気があり、一匹を入手するために豪邸を建てられるほどの巨額を費やした。この為、リーン類専門のハンターもいたが、リーン・ハンターの多くは命を落としたり破産したりするなど、悲劇に見舞われていたことでもよく知られている。そして、その多くは命を賭けねば生涯、悲惨な暮らしから逃れられないような社会的弱者であった。そういった歴的背景からリーンには、欲望や虚栄心、富、熱狂、また、それらによる破滅といったイメージがあり、文学や美術、ことわざなどに象徴として用いられる。

アルナディール:ルグディール大陸に生息する、全長20mほどになる超大型肉食獣。古代から、強さや勇猛さの象徴として、武器や防具、建物の装飾、絵画などの題材とされてきた。


参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「リーン」』(ディレル・アーティ)

『リーン・ハンター』(ミーレイ・イスト)

リーン狂い』(リーズ・ヴァナー)

『リダ・ジーディル リーン捕獲日誌』


Facebooktwitterlinkedininstagramflickrfoursquaremail
同じタグの他のことわざ