ムーフィは襲われるまで尾を膨らませないむーふぃはおそわれるまでおをふくらませない

慢心を戒める言葉。

ニール族が最も重要視する教えをあらわした言葉。ニール族の人々は、抑制された態度を好み、自慢を非常に嫌うため、それを表現した言葉が多い。

ムーフィは、尾を瞬時に膨らませる能力を持っており、天敵に捕らえられ、飲み込まれかけた時に尾を数倍の大きさに一気に膨らませ、喉を詰まらせて吐き出させるという特技を持っている動物である。

同じような意味を持つ言葉に、「持たない者ほど見せたがる」などがある。「持たない者ほど見せたがる」は、自慢する者をたしなめるために、「ムーフィは襲われるまで尾を膨らませない」は、抑制された態度を称賛する場合、というように使い分ける。


訳注

ムーフィ:小型の草食動物。全身がフカフカの毛に覆われていることから、ケダマとも呼ばれる。攻撃性皆無と言っていいほどに、大人しい性質。捕食動物に捕まって飲み込まれそうになると、尾を瞬時に数倍の大きさに膨らませ、喉に詰まらせてたまらず吐き出させる、というユニーク且つ平和的な防御手段を持っていることから、この生態に関連した諺や格言が多い。毛の有用性などについて称えられる一方、(飼育下では特に)ほとんど何も気にしないような振る舞いに見えるため、良くも悪くも物事に無頓着であることの表現としてよくことわざや民話などで登場する。


参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「ムーフィ」』(ディレル・アーティ)

『ニール族の言葉』(エアル・メレディー)

『大人であることを自ら決める ─ ニール族の教育法から何を学べるか』(エアル・メレディー)


類義・対義

類義:「持たない者ほど見せたがる」(ニール族)


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