レムールの子を売るれむーるのこをうる

リスクが大き過ぎることのたとえ。

由来は、「レムールに亡ぼされた民族」として有名なリーネイク族の悲劇。リーネイク族の若者たちが、何らかの偶然でレムールの幼獣を捕獲し、これを売って莫大な報酬を得ようとしたが、その幼獣の母親を怒らせ、一人を除いて集落の全員が殺された。


訳注

レムール:「野獣の王」と呼ばれる最大最強の捕食者で、古代より多くの神話や伝説、民話などでその強さを称えられてきた。個体数は非常に少ないが、遭遇すれば死は確実と言われ、「絶対の死」の象徴にもなっている。実際、レムールに滅ぼされた民族や村なども実在する。レムールには気品や気高さといったイメージもあり、王族や貴族の紋章などにもよく用いられていた。


参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「レムール」』(ディレル・アーティ)

『消された部族』(ジルーディ・ラーグル)

『レムールによるリーネイク族襲撃を検証する』(ジルーディ・ラーグル)

『写真記録 リーネイク族 ─ レムールの襲撃』(ジルーディ・ラーグル)


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