嵐の中でミーリィの跳ねる音を聞くあらしのなかでみーりぃのはねるおとをきく

恐怖心はありもしない幻想を作り出す、の意。

ミーリィを恐れるがあまり、嵐の中ではとても聞こえるわけがないミーリィの跳ねる音を聞いたと信じてしまう、ということから。


訳注

ミーリィ:群れで獲物を襲う水棲生物。背びれが鋭い刃状になっており、上から下に弧を描くように切りつける。そして、パクッとあいた傷口に、群れで一斉に飛び込んでいき、獲物の体内に生きたまま侵入して中から食い荒らすという恐るべき生態から、古代より人類に忌み嫌われてきた。実際にミーリィの犠牲となった人間の数はそれほど多くないとされているが、数は少なくともその死に様があまりにも壮絶であることから、犠牲となった者の身内などの憎悪は激しく、また、それを伝え聞いた人々もまた同様に、ミーリィを恐れ、嫌悪するようになる、などの悪循環がかつてはあった。そのため、ミーリィに関しては基本的に、ネガティヴな言葉や民話、神話などがほとんどである。


参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「レムール」』(ディレル・アーティ)


類義・対義

類義:「レムールの足音に怯える」(ラーグ族)

類義:「闇夜にレムールを見る」

類義:「臆病者は山向こうの森の音も聞く」(ザヴァール族)


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