リーン得て手放さずりーんえててばなさず

目的と手段が逆転すること、何かに夢中になり過ぎて現実が見えなくなること。

金を得る為にリーンハンターとなり、見事、リーンを捕獲したが、その美しさに魅了され、売ることを頑なに拒み、更に多くの種のリーンを捕獲するために借金を重ね、破産し、結果的にリーンも奪われて何もかも無くし、自殺した男(リダ・ジーディル)の実話が由来。


訳注

リーン:シルエットがリズディール類(竜鳥)に酷似している為、「小さなリズディール」とも呼ばれる虫。セレンディール文明以前のレゴールなどでは、ステータスシンボルとして貴族や富裕層に絶大な人気があり、一匹を入手するために豪邸を建てられるほどの巨額を費やした。この為、リーン類専門のハンターもいたが、リーン・ハンターの多くは命を落としたり破産したりするなど、悲劇に見舞われていたことでもよく知られている。そして、その多くは命を賭けねば生涯、悲惨な暮らしから逃れられないような社会的弱者であった。そういった歴的背景からリーンには、欲望や虚栄心、富、熱狂、また、それらによる破滅といったイメージがあり、文学や美術、ことわざなどに象徴として用いられる。


参考文献

『リダ・ジーディル リーン捕獲日誌』(リダ・ジーディル)

『写真記録 リダ・ジーディル リーン捕獲日誌』(リダ・ジーディル)

『リーン狂い』(リーズ・ヴァナー)

『生物種類別ことわざ辞典「リーン」』(ディレル・アーティ)


類義・対義

類義:「リーンに魅入られる」(レゴール)

類義:「ミームを守る」(レゴール)


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