迷宮で叫ぶめいきゅうでさけぶ

本来は有効であるはずの手段が役に立たなくなる状況の恐ろしさを伝える言葉。

迷宮で助けを呼ぼうと叫んでも、声は届いても位置は伝えられない、の意から。

ラヴェニール文明時代の悪名高い拷問「透過迷宮」が由来。


訳注

透過迷宮:ラヴェニール文明時代の悪名高い拷問。通称「透迷」。名の通り、透明な素材で作られた複雑な迷宮に罪人を閉じ込め、そこから脱出しようと必死になる姿、脱出不可能であると悟り、絶望、恐怖、苦痛、屈辱の中で死んでいく様を大勢の観客の前で見られるという、非常に残虐な拷問。この「迷宮」には、透明であることを活かし、危険な猛獣や水、武器を持った他の罪人を放つなどして、より恐怖感を高め、また観客が興奮する演出をすることも多かった。主に、「隠し事」に関わる犯罪に対する刑であったが、犯罪の性質上、ほとんどの犯罪に適用できるため、実質的には権力者の意向ひとつで「透迷」刑を下されることが多かった。


類義・対義

類義:「闇夜の身振り」(スクトルール)


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