肖像画に感心して人物に関心持たずしょうぞうがにかんげきしてじんぶつにかんしんもたず

人は表面的なことだけに興味を持つ、の意。

肖像画を見て感激しても、その肖像画の描かれた対象である人物の伝記などを読んで調べる人などほとんどいないということから。

レゴールの画家ヴェドル・イージアの言葉。


訳注

ヴェドル・イージア:レゴールの画家。「仮面の画家」として有名な人物。代表作は《仮面の壁画》《姦獣》《仮面を脱いで》など。セレンディール文明創始者ラヴェニールを怒りを買ったことによって、「絵を描くこと以外に何も出来なくなるように」顔その他をズタズタにされ、人前に出る時には、仮面をつけていたことから、「仮面の画家」と呼ばれる。絵を描くこと以外には全て失った代わりに、「絵を描く」為に関しての恩恵(制作費やモデルなど)は最大限に与えられ、名画を多く残した。その壮絶な人生、数奇な運命、ラヴェニールやセレンディール人といった神話的な人物たちとの絡み合いなどから、画家としての名声とは別に、「物語」の主人公としても非常に人気のある人物である。彼を題材とした小説や演劇、音楽、絵画、彫刻、映画、旋律画(訳注:地球でいう漫画やバンドデシネのような芸術表現)などは、無数にある。


参考文献

『仮面を脱いで』(ヴェドル・イージア)

『仮面の画家 ─ ヴェドル・イージア伝』(ジェルド・ルードル)

『波瀾万丈過ぎる画家 ヴェドル・イージア』(セルーヴィ・イファーネル)

『「仮面の画家」ヴェドル・イージアは何故、作品ごとに仮面を変えたのか』(セルーヴィ・イファーネル)

『仮面と鏡』(シーレア・レルーク)


類義・対義

類義:「風景画に憧れて現地で退屈する」(ヴェリアート)

類義:「人の眉よりクルムの眉を珍重する」(ティルトレーズ)


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