竜の顎を見るりゅうのあぎとをみる

見た目や言葉の裏に、深い意味が隠されていると気付くこと。

「竜の顎」と呼ばれる、ルグディール族の武器が由来。見た目の恐ろしさは、実際には猛獣にもその破壊力をわかりやすく伝え、傷をすけないことこそが目的であるということから。

「竜の顎を見なさい」と言われた場合、「本質を見抜きなさい」「真意がどこにあるのか考えなさい」といったような意味になる。

伝説的な武器デザイナー、サーディ・グレンの言葉。名著『現代武器のデザイン』や、彼の発言に感銘を受けた人々が引用するようになり、一般的に使われる言葉となった。


訳注

「竜の顎」:ルグディール族の巨大な剣である。呼び名の由来は、竜に噛み裂かれるかのような攻撃力から。見た目も、鋭い刃トゲが配置され、見るからに凶悪で恐ろしい武器であり、一見、非常に野蛮、残虐で攻撃的に見える。だが、実はこのデザインは、攻撃が第一目的ではなく、猛獣達を威嚇し、傷つけないことが本来の目的。人間以外の動物でも、一目で、危険であると理解できるので、よほど猛り狂ってでもいなければ、大概の動物は戦いを避ける。伝説的な武器デザイナーであるサーディ・グレンは「これほど優しい武器はない」と主著『現代武器のデザイン』に書いている。


参考文献

『現代武器のデザイン』(サーディ・グレン)

『「竜の顎」徹底解剖図鑑』(レヴァーク武器博物館)

『武器言辞典』(レヴァーク武器博物館 / 編)

『武器言辞典』(レヴァーク武器博物館 / 編)


類義・対義

類義:「ヴァルードよりレムンを恐れよ」(ラーグ族)


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