ボフリに遭遇する前にリディンに噛まれよぼふりにそうぐうするまえにりでぃんにかまれよ

早めに小さな失敗から学んでおけば、大きな失敗をせずにすむ、の意。

小さなリディンに噛まれて痛い思いをしておけば、巨大牙と体を持つ獰猛な動物であるボフリを侮るような愚かなことはしなくなり、下手に刺激して殺されるようなことにはならない、の意から。

実際、実際、ボフリが非常に危険であることは常識であるはずなのだが、それにも関わらず、離れているから大丈夫、陸での動きは遅いから大丈夫、と侮って近づき過ぎ、潰されたり巨大な牙で頭をかち割られる愚か者は後を絶たない。

レクール族の教え。


訳注

ボフリ:大型の水棲生物。肉食性で、ソウコウリディンなどを捕食する。巨大な牙が特徴的。非常に気性が荒く、古から漁師やダイバーに恐れられており、「気性が激しい」「凶暴」「乱暴」の代名詞的存在となっている。良くも悪くも「(性格や信念などが)変わらない」ということのたとえとして用いられることが多い。

リディン:世界中の海や川、湖などに生息する、甲殻に覆われた身体を持つ水棲の捕食生物。1cmにも満たない種類から、3mを超える巨大な種までいる。最も繁栄しているグループの生物であり、確認されているだけでも3万種以上で、現代でも発見され続けており、10万種以上は確実視されている。身は美味で、古代より漁業の対象として非常に重要視されてきた。一般に下顎と思われている部分は、第一脚が変化したもの。


参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「ボフリ」』(ディレル・アーティ)

『生物種類別ことわざ辞典「リディン」』(ディレル・アーティ)

『レクール族の知恵』(キール・レヴィルク)


類義・対義

類義:「子供のうちにモリウチムシに刺されれば、大人になってからヴァルードに殺されずにすむ」(ザヴァール族)

類義:「大事な子にはグムーヴを触らせよ」(パディア)

類義:「火傷無しは火事起こし」

類義:「火傷知らせずの焼死」


Facebooktwitterlinkedininstagramflickrfoursquaremail
同じタグの他のことわざ