蓋して捕まるふたしてつかまる

策が仇になること。

ヴェラルイワムーフィという、リーンなどの天敵に襲われると、巣、あるいは岩の隙間などに逃げ込み、尾を膨らませて入口の蓋にするという面白可愛いことをやるため、現地の人々には「フタオ(蓋尾)」などと呼ばれているムーフィがいる。自然界では有効な生態だが、人間相手にはむしろ、尾を蓋にすることで、逆にその尾をつかまれて引きずり出されてしまうことから。


訳注

ムーフィ:小型の草食動物。全身がフカフカの毛に覆われていることから、ケダマとも呼ばれる。攻撃性皆無と言っていいほどに、大人しい性質。捕食動物に捕まって飲み込まれそうになると、尾を瞬時に数倍の大きさに膨らませ、喉に詰まらせてたまらず吐き出させる、というユニーク且つ平和的な防御手段を持っていることから、この生態に関連した諺や格言が多い。毛の有用性などについて称えられる一方、(飼育下では特に)ほとんど何も気にしないような振る舞いに見えるため、良くも悪くも物事に無頓着であることの表現としてよくことわざや民話などで登場する。


参考文献

『ムーフィ図鑑』

『生物種類別ことわざ辞典「ムーフィ」』(ディレル・アーティ)


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