生贄とするは生贄花に非ずいけにえばなとするはいけにえばなにあらず

悪事を他者のせいにすること。冤罪。物事の真理について語る時の常套句となっており、歴史書などで頻出する表現。

生贄花とは、リューレリーの数多くある呼称の一つ。若さ、美貌を得られる(と信じられている)が、精神を狂わせるという致命的な代償を負うことから、生贄花という恐ろしげな呼び名がつけられている。

忌まわしい話だが、この花を使い、「美しい人間を作ろう」と考える者は、古代から絶えなかった。自分自身が美しくなりたくて摂取し、自滅するだけならまだ可愛げがある。しかしこの花を「他者に」摂取させる者たちが数多いた。おぞましいことに、自分の娘や妻に摂取させる者すらいた。

確かにリューレリーは恐ろしい花ではあるが、「生贄に使う」のは人間である。

この言葉の由来は、ルウェイン文学を代表する文豪エリル・イーレアの傑作『リューズレイ』『美の契約』といった、ラヴェニール文明、セレンディール人を題材とする一連の作品群から。エリル・イーレアが「忌まわしきはリューレリーならず」をもとにして生み出した造語。


参考文献

忌まわしきはリューレリーならず』(エリル・イーレア)

『リューズレイ』(エリル・イーレア)

『美の契約』(エリル・イーレア)


類義・対義

類義:「忌まわしきはリューレリーならず」

類義:「狂花食して狂うを嘆く」(ルグディール族)


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