牙無しボフリ、爪無しミーム、刺無しクルムきばなしぼふり、つめなしみーむ、とげなしくるむ

肝心なものが欠けていることを冗談めかして伝える言葉。

即興で「尾なしムーフィ」や「毒無しミーリィ」「殻なしリディン」など色々付け足したりもする。


訳注

ボフリ:大型の水棲生物。肉食性で、ソウコウリディンなどを捕食する。巨大な牙が特徴的。非常に気性が荒く、古から漁師やダイバーに恐れられており、「気性が激しい」「凶暴」「乱暴」の代名詞的存在となっている。良くも悪くも「(性格や信念などが)変わらない」ということのたとえとして用いられることが多い。

ミーム:知能が高く、巨体ながら丸っこい体型にモフモフの体毛にフカフカな大きい尾、翼のような太い腕など、ユーモラスな雰囲気があり、可愛らしく魅力的な動物だが、その太い腕から繰り出される爪の一撃は、人間の頭部を容易に吹っ飛ばす程、恐ろしい力を秘めている。野生ではかなり危険だが、幼獣の頃から人間に育てられれば非常によくなつき、また、なついた相手を守るので、かつてはペットやボディガードとして飼育する貴族や富裕商人もいた。見た目の可愛らしさと、実際の危険性とのギャップについて表現したことわざや物語が多い。

クルム:小型の水棲生物。尾びれの前にある大きなトゲ(クルムトゲ)が特徴。丸っこい体型につぶらな瞳、性質は穏やかで知性も高く、好奇心旺盛で人にもよく馴れる上に、種ごとに非常にバリエーション豊かな模様・色彩を持つため、古代から親しまれてきた。熱烈な愛好家が多く、「クルムの集い」なる世界的なクルム愛好組織があるほど。


参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「ボフリ」』(ディレル・アーティ)

『生物種類別ことわざ辞典「ミーム」』(ディレル・アーティ)

『生物種類別ことわざ辞典「クルム」』(ディレル・アーティ)


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