リディンの殻りでぃんのから

立場によって物事の意味は変わる、の意。ただしニュアンスとしては、お互い様、ではなく、相手の立場を考えない一方的な発言を戒めるもの。「リディンの殻はお前の為にあるのではない」が省略されるようになった。

リディンの殻は、人間にとっては、食べるのに邪魔なものであることから、邪魔だと文句を言う人が多いが、リディンにとっては身を守る、無くてはならないもの。リディンは人間に食べられる為に存在しているわけではないのだから、殻が邪魔だと文句を言うのは身勝手である、ということから。


訳注

リディン:世界中の海や川、湖などに生息する、甲殻に覆われた身体を持つ水棲の捕食生物。1cmにも満たない種類から、3mを超える巨大な種までいる。最も繁栄しているグループの生物であり、確認されているだけでも3万種以上で、現代でも発見され続けており、10万種以上は確実視されている。身は美味で、古代より漁業の対象として非常に重要視されてきた。一般に下顎と思われている部分は、第一脚が変化したもの。


参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「リディン」』(ディレル・アーティ)


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