ボフリの牙は過大ゆえ用を為さずぼふりのきばはかだいゆえようをなさず

自分の常識の範疇だけでしか物事を判断出来ないこと、知識だけはあるが、浅薄な人間を指す言葉。

古代のレゴールで、ボフリを初めて見た学者が、ボフリの牙のあまりの大きさを見て、あれではでか過ぎて役に立たないね、と船員達に偉そうに語り、失笑を買ったという実話が由来。ただし、役に立たないと言ったのは、はあくまでも捕食に関してであって、雌に対する雄同士のディスプレイである、くらいのことは言っている。とはいえ、雌にも巨大な牙はあるし、自分の目でしばらく観察さえすれば、その巨大な牙を使ってソウコウリディン類などを狩る様子を見ることはたやすいことであり、やはり、褒められた話ではない。


訳注

ボフリ:大型の水棲生物。肉食性で、ソウコウリディンなどを捕食する。巨大な牙が特徴的。非常に気性が荒く、古から漁師やダイバーに恐れられており、「気性が激しい」「凶暴」「乱暴」の代名詞的存在となっている。良くも悪くも「(性格や信念などが)変わらない」ということのたとえとして用いられることが多い。


参考文献

『生物種類別ことわざ辞典「ボフリ」』(ディレル・アーティ)


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