キノボリクルムを哀れむきのぼりくるむをあわれむ

勘違いによる余計なお世話のこと。ただし、微笑ましいというニュアンスでのみ、用いる。

キノボリクルムという、木に登るクルムのことを知らず、枝の上にいたクルムを見て、子供の悪戯にでも遭ったのだろうと勘違いして、哀れんで川に戻してやる優しい百姓のおじいさんのイザ民話が由来。ちなみにおじいさんは、キノボリクルム達と仲良くなって、貴重な果物の種をたくさん持ってきてきてもらい、お金持ちになって幸せに暮らすというハッピーエンドを迎える。


訳注

クルム:小型の水棲生物。尾びれの前にある大きなトゲ(クルムトゲ)が特徴。丸っこい体型につぶらな瞳、性質は穏やかで知性も高く、好奇心旺盛で人にもよく馴れる上に、種ごとに非常にバリエーション豊かな模様・色彩を持つため、古代から親しまれてきた。熱烈な愛好家が多く、「クルムの集い」なる世界的なクルム愛好組織があるほど。


類義・対義

『生物種類別ことわざ辞典「クルム」』(ディレル・アーティ)


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